HTsumakura

イヌイットの言葉には、「雪」を表すのに何十種類もの違う呼び名があるのだそうです。それだけ細かく見分けられるということなのでしょう。日本語にも「雪」を表す言葉はいろいろありますが(例:こな雪、ぼたん雪、細雪、みぞれ・・・)、イヌイットの言葉ほど多くはありません。イヌイット人の赤ちゃんも日本人の子供も人間としての「基本性能」は大差ないはずなのですが、イヌイットの人々の方がより細かく雪を分類し、認識できるのはなぜか・・・。簡単に言うと「そうするように生活の中で自然に学んだからだ」ということになり、ここに「特定の文化内での後天的な学習が、認識にもたらす影響」を見ることができます。